僕はいつも家族のことを考えている。母親と弟がいる。弟はまだ学生で、母はもう年をとっている。父はいない。だから、僕が家族を支えなければならない。でも、心の中では別の夢がある。
大学を卒業して、大手企業に就職するのが理想だと、家族も周りも言う。安定した収入、将来の保証、母と弟に安心してもらいたい。でも、僕の本当の夢は違う。クリエイティブな仕事がしたい。自分のアイデアを形にすること。でも、そんな仕事は不安定で、家族を養うには難しい。
毎日、自分の中で戦っている。家族を支えるべきか、自分の夢を追うべきか。家族の顔を見ると、安定した道を選びたくなる。でも、夢を諦めるのは、自分を諦めるようなものだ。
「どうしたらいいんだろう」と、僕は夜空を見上げる。星々がキラキラと輝いている。あの星のように、自分も輝きたい。でも、そのためには家族を犠牲にしなければならないのか。そんな選択を迫られるのは、苦しい。
家族と自分の夢。この二つを両立させる方法はないのだろうか。僕は深くため息をついて、また考え込む。夜は更けていく。僕の心の中の葛藤は、まだ解決に至っていない。