特に意味のない一日

朝起きた瞬間、すでに今日が始まってしまったことに気づいた。まあ、当然のことだけど、特に予定もないのに一日が始まるというのはなんとなく不思議な気分になる。とりあえず布団の中でスマホをいじりながら、ニュースでも見ようかと思ったが、気づけば猫の動画をひたすら見続けていた。なぜか分からないけど、気がつくと猫の動画に吸い込まれてしまう。

結局、ベッドから抜け出したのは昼近く。朝ごはんを食べるべきか、昼ごはんにするべきか、微妙な時間だったので、適当にパンをかじりながらコーヒーを淹れた。カップの中でゆっくりとコーヒーが回るのをぼんやり眺めていると、なんだか哲学的な気分になってきた。「なぜコーヒーは黒いのか?」「そもそもカフェインって本当に効果があるのか?」などと考えていたら、特に答えが出るわけでもなく、ただ時間だけが過ぎていった。

午後は何か productive なことをしようと思っていたのに、結局 YouTube を開いてしまった。歴史の解説動画を見ているうちに、なぜか「最強の動物ランキング」みたいな動画にたどり着き、その後は「もしも巨大隕石が地球に落ちたら」みたいな終末系の動画を見始め、気がつけば日が暮れていた。何をやっているんだ、俺は。

「せめて運動でもしよう」と思って外に出たが、目的もなく歩き回るのもなんとなく虚しい。近所の公園でぼんやりベンチに座りながら、目の前を通る犬を眺める。飼い主と楽しそうに散歩している犬を見ていると、ちょっと羨ましくなる。「犬はいいなあ、散歩が義務みたいなものだから」と思ったが、もし自分が犬だったら毎日散歩に行くのが面倒に感じるかもしれない。結局、何でもないことを考えながら、何となく帰宅することにした。

夜ご飯をどうするか考えたが、冷蔵庫を開けたら賞味期限ギリギリの豆腐があったので、適当に醤油をかけて食べることにした。まあ、こんな日もあるだろう。いや、むしろこんな日ばかりのような気もする。でもまあ、特に問題もないし、悪いことも起こらなかったので、これでいいのかもしれない。さて、寝る前にもう少し YouTube を見て、また同じような一日を繰り返そう。